おせち料理 作らない 家庭 嫁
2020/12/14
おせち料理を作らないのはおかしいでしょうか?
日本人はいつ頃からおせち料理を始めたのかは諸説あります。
奈良時代あたりという説は有力です。
しかしそれは一部の有力な貴族たちの話です。
一般庶民が家庭でおせち料理を作ったのはせいぜい江戸時代末期です。
では、おせち料理が今の形で「おせち」として認識されたのはいつでしょうか?
重詰めした料理は「食積」(くいつみ)と呼ばれていました。
お膳に盛られた料理が「おせち」と呼ばれたものです。
それがいつしか融合していき、重詰めした料理もおせちと呼ばれるようになりました。
この部分をウィキペディアから引用します。
重箱に御節を詰める手法が完全に確立した時期は第二次世界大戦後で、デパートなどが見栄えのよい重箱入りの御節料理を発売したことによるともいわれている。
引用:ウィキペディアおせち料理
つまり、おせち料理が今のように認識されたのは、皮肉にもデパートで販売したからであり、家庭で作るものではなかったのですね。
ですから、おせち料理は家庭で作るものではなく、お店や通販で買うもののようです。
おせち料理を家庭で盛んに作ったのは高度経済成長時代の何でも自分でやりたがる庶民の主婦層です。
ここで全国に家庭料理タイプのおせち料理が全国に広がりました。
この頃の主婦層はバイタリティーにあふれていました。
おせち料理が家庭の味と信じられているのも不思議な話です。
儀式的な色彩が広ければ、それぞれの家庭で微妙に違ってはいけません。
結論から言えば、おせち料理は家庭の味を受け継ぐものではありません。
家庭で作ってもいいのですが、きちんとした正しいレシピで作らなければいけません。
「嫁が家で作らない」とか「家庭の味が受け継がれない」とか言っているのは、本末転倒に近いかもしれません。
ですから、おせち料理は通販などで買うのが正式のようです。
伝統を重んじたいのなら、むしろ通販で買うべきなんですがね。
きっと、そんな話をしても通じない人には通じませんよね。