博多久松のトラブル対応が素晴らしく、かえって評判を上げました

   

問題発生を逆手に取り、名を上げた博多久松


おせち料理を通販で予約した場合、来年のためのおせち料理は、
当然のことながらその年に予約して、年末に届けられます。
もちろん届けられる日は、12月31日か、早くても12月30日です。
なるべくギリギリが良いのですが、年が明けてしまうと全く意味がありません。

通販おせち料理の老舗「博多久松」は平成30年(2018年)12月31日に問題を起こしました。
正確に言えば問題を起こしたのは運送業者です。
しかし、報道で名前が出るのは「博多久松」の方が大きかったのです。

博多久松はその名の通り、福岡県の会社です。
おせち料理も福岡で作ります。
そして、全国から予約を受け付けて、もちろん年末に全国に発送します。
そのうち北海道に送る便が、つまり最も遠くへ送る便が運送業者の手違いで、「冷凍」すべきところが「冷蔵」になってしまったのです。

それを聞いた博多久松は発送中止としました。
冷蔵の状態だと料理が傷むかもしれないからです。

おせち料理が届かない、それは大問題!

北海道のお客さんはたまったものではありません。
楽しみにしていたお正月のおせち料理が届かないのです。
なんと悲しい出来事でしょう。

冷凍をしなければならない料理が冷蔵になったところでそうそう傷むものではありません。
しかも、お正月寒波の時期でもあります。

それなのに、届かない。
きっと、寂しいお正月になったことでしょう。
このニュースは12月31日に大々的に報じられ、世間的にも大きな話題となりました。

博多久松と言えば、通販のおせち料理の老舗です。
それがこのような失態を演じてしまいました。
いったいどうしたんだ!
だからおせち料理を通販で買うなんて言うのは良くないことだ。
通販おせちなんて、信用できない。

と、そのようなニュアンスの報道でした。
通販の食品に対して、懐疑的な人はたくさんいます。
また、おせち料理の通販に反対の人もいます。

おせち料理は自分の家で作るものと信じて疑わない人たちは、予約して買うこと自体が気に食わないみたいなのです。
テレビメディアを中心に、かなり批判していました。

テレビ局からしてみれば、インターネットのメディアはライバルですから、
ネット通販で失敗があると、こぞって騒ぎ立てます。

意外にもお客さんからのクレームは少ないみたい。なぜ?

しかし当事者からは、意外にも大きなクレームが続くことはありませんでした。
もちろん、12月31日は残念に思った人がたくさんいました。
北海道で、博多久松のおせち料理を待っていた人たちです。

ところが、博多久松の対応は見事でした。
いや、見事だったようです。

このあたりは詳しい報道はなかったので、当事者でないと細かなところまでは不明です。
どうやら、正確な日付は不明ですが、博多久松から返金がありました。
しかも、お詫びの意味も込めて多めに送られたとのことです。

あるラジオ番組が1月7日に、おせち料理が届かなかった人に直接電話をして、聞いています。
もちろん生放送です。

その番組によると、どうやらおせちの代金の2倍以上の金額が返金されたようです。
おそらく1月4日(金)までには入金されていたようです。
放送は1月7日(月)だったのですが、対応はすべて済んでいるようでした。
当然のことながら、お詫びをしたのは「博多久松」です。
お正月は金融機関も通常通りは動かないはずなのに、素晴らしく迅速な対応です。

ここで注目すべきは、お金の流れです。
今回ミスをしたのは運送業者です。
「冷凍」で運送するように依頼しているのに「冷蔵」で運送していたのですから、明らかに取り扱った流通側の不手際です。

なにしろ他の地域に対してはきちんと「冷凍」運送を実行できています。
北海道に行く便だけをミスしたのです。
ですから、博多久松も被害者ということになります。

それなのにお詫びは博多久松からなされており、慰謝料と言うべき金額も博多久松からお客さんに届けられました。

ところで、冷静に考えれば運送会社が契約不履行ですので、何かしらの金額が支払われていますよね。
そのお金がお客さんのところへ行ったということは容易に想像できます。

そこで、運送会社から博多久松に支払われた額と、博多久松からお客さんに振り込まれた額のどちらが多かったかはわかりません。
しかし、この未曽有のピンチをチャンスに変えて、かえってお客さんの信頼を勝ち得た博多久松はさすがとしか言いようがありません。

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